つれづれの窓から

日々かんがえたこと

2024-01-01から1年間の記事一覧

春のさみしさ

最近、建物が知らない間に更地になっていることが多い。 暖かくなり、工事がしやすくなったからだろうか。 歩いているときに ふっと存在感がない気がして振り向くと、 冬にはあった建物がなくなっている。 もとから何も建っていなかったように 地面の上の建…

腹筋と自転車は実は近い

いきなりペダルがふっと軽くなるように 腹筋するとき、上半身をいつもより上げられるようになっていた。 自転車にはじめて乗れた日のことを思い出す。 どんなに練習してもなかなか乗れなかったのに、 突然、ふっとバランスを保てるようになったスーパーの駐…

雨がもう、夏のようだよ

「雨がもう、夏のようだよ」 朝、パートナーに言われて窓から天気を観察してみる。 普段どおりのくもり。 夏といえば夏か……となんとなく思って 密かに夏を感じようと試みた。 朝のことがおぼろげになった頃、 部屋の中で運動をしていたら意味がわかった。 空…

書くことが嫌いなのではないとわかってよかった。

好きなことを仕事にしているのにしんどかった。 毎日文章を書けて、やりたいことが叶っていた。 でも、嬉しかった期間は意外と短く、 少しすると四六時中書き続けることがなぜか辛かった。 考えてみても、明確な理由はみつからなかった。 理由がわからないか…

ちいさな傷にも手当てを

布団の中で踵の上が染みると思ったら、小さな傷ができていた。 浅い擦り傷だったのですぐに治るだろうと 消毒だけして日々のあれこれに向かっていた。 数日経ち、急いで靴を履いた時にまた擦れて傷ができてしまった。 結構痛い。君は靴擦れだったのか。 新し…

春の気配、上向きチューリップ

穏やかな空、スーパーに並ぶチューリップ。 春の気配が漂い始めてうれしい。 思わずいつもより1枚薄手で外へ。 数十歩歩いて風はまだ冷たいことに気づく。油断。 歩いていたら、道を聞かれた。 聞いたことがない目的地。スマホで調べたがヒットせず。 どう…

そのままの自分で苦いバレンタインデー

バレンタインデーの思い出はいつだって苦かった。 なぜか明らかに私を好きにならないであろう人に惹かれた。 タイプは蠱惑的な子やちんまりしてかわいい子。 私はそんなタイプではなく、見込みのない恋ばかりしていた。 アプローチなるものも照れくさくてで…

aikoと今まで、これから

切なさも、楽しさも、悲しさも、愛しさも メロディーにのって自分の心のひきだしから引き出されていく。 皿洗いをしながら、aikoの曲をいろいろ聴いた。 aikoをはじめて知ったのは小学生のころ。 ドラマ『ホタルノヒカリ』の主題歌だった『横顔』。 ひたむき…

自炊と胡蝶蘭

近ごろ、自分のために料理ができるようになった。 手の込んだものではない。 簡単なものだ。 それでも、自分のためにあたたかなものをつくると心地いい。 よくやった!でかした!という、肯定的な感情と あたたかさが入り混ざり、気持ちが落ち着く。 寒い日…

君をのせて

今更ながら気づいた。 ラピュタの『君をのせて』が好き。 特に「母さんがくれた あのまなざし」で思い描く情景は きっと聴く人それぞれで違うんだろうけど、 「まなざし」の印象自体はほとんど同じなんだろうな。 「あの」という言葉で過去の記憶を 自然と思…

ヘアブラシの手入れ

自分が使っているものを手入れすることは 自分を大切にすることにつながると思う。 普段は慌ただしかったり、疲れていたりで なかなか手が回っていなかった ヘアブラシのほこりが気にかかり、掃除を決行した。 メイクブラシを洗っているときに、ふっと思い出…

曇りの光

部屋の電気を消し、こたつから窓を眺めると 鈍い白色の光が輝いていた。 曇りの日もうつくしい。 電気の明るさに紛れ、見つけられずにいたけど 既にうつくしい光は差していたんだな。 朝、カーテンから朝焼けが見えなくても しょんぼりする必要はないのかも…

薄氷とホットケーキ

雪はかたまりや固体って感じだけど、氷はどうしたって面だと感じる。 例えば、路面に広がる薄氷。 冷凍庫にあるブロック状の氷もかたまりではありつつ、面の印象が強い。 直線的だからかな。 あれこれ考えながら歩いていると、温かくて香ばしい香りが漂って…

自分の顔を見比べて

顔つきってこんなに変わるんだ。 自分の変化に驚き、数秒の間じっと見つめていた。 しばらく前、ほんのり湿っぽい引き出しの中から 久しぶりにパスポートを取り出した。 期限はばっちり切れていた。 パスポートセンターにいかなきゃな~と 手続きのことを頭…