切なさも、楽しさも、悲しさも、愛しさも
メロディーにのって自分の心のひきだしから引き出されていく。
皿洗いをしながら、aikoの曲をいろいろ聴いた。
aikoをはじめて知ったのは小学生のころ。
ドラマ『ホタルノヒカリ』の主題歌だった『横顔』。
ひたむきに駆け出していく恋心を描いた
歌詞とリズムに惹きつけられ、すぐにTSUTAYAへ。
やがてすぐに
今までの初回限定盤アルバムをヤフオクで探し回る少女が誕生した。
一番好きになったのは『二人』。
親しかった男友達に片思いをしていた。
聴いていると、
切なさを「わかるよ」といってもらえる気がして何度も聴いた。
友達に恋バナをしているときとは違う、
心から感情を直接引き出してもらっている感じが心地よかった。
カラオケで歌うと、切なさを叫べた。
あれからいろいろな人の歌を知ったけれど、
どうしてもストレートに感情をのせて歌いたくなるのは、aikoだ。
時が経って変わったこともある。
歌詞を聴いた瞬間、
少しヒヤッとして「これ、私のことだ」と思う曲が変わったのだ。
それにはやっぱり傾向があって、
曲を通して自分は変わったのだとしみじみ感じる。
もう、ある人のことばかり一日中考えたりしないけど
大人なりに日々のシアワセや人への愛しさを感じていきていきたい。
何事もなく楽しく過ぎて行く日々を
つまらないと吐いたあの頃のあたしに
逢えたなら必ず言いたい
楽しい事なんてこの世には死ぬほど沢山あるのよ
だから笑うのもっと笑って逢いに行こう