つれづれの窓から

日々かんがえたこと

自分の顔を見比べて

顔つきってこんなに変わるんだ。

自分の変化に驚き、数秒の間じっと見つめていた。

 

 

しばらく前、ほんのり湿っぽい引き出しの中から

久しぶりにパスポートを取り出した。

 

期限はばっちり切れていた。

パスポートセンターにいかなきゃな~と

手続きのことを頭は考えて始めていた矢先、

目は異常をキャッチした。

 

これって私の顔……?

 

なんだか野心に満ち溢れ、ギラギラとした瞳。

不敵に上がっている口角。

怖いものなど何もないのだろう。

どんな困難にも果敢に立ち向かっていきそうで心配になる。

 

なんでもかんでも正面から戦って傷つかなくてもいいんだよ!

思わず心の声をかけそうになったが、

やはりギラリと笑みを浮かべているのは、昔の私だった。

 

社会での挫折をほとんど知らなかったころ。

何者かになりたくて、必死にバタバタともがいていた。

自分の力量もわからないまま、背伸びばかりした。

 

そのころの自分が鮮明に形として写しとられていて

だんだんと驚きの上に恥ずかしさも加わってきた。

 

 

更新した新しいパスポートを受け取った後、

ドキドキしながら見比べてみた。

過去と現在の表情を並べる。初めてで新鮮だ。

 

普段、鏡に映る自分の顔に客観的な感想をもつことは少ないが、

こうして見ると明確だ。

 

目はぼんやりと現状を受け入れ、

口はきもち、やや笑っている。

 

ギラギラがとれて無害そうな顔をしている。

 

ここまで変わるんだな。

月日の流れと社会の荒波は、私を確実に丸くした。