つれづれの窓から

日々かんがえたこと

そのままの自分で苦いバレンタインデー

バレンタインデーの思い出はいつだって苦かった。

 

なぜか明らかに私を好きにならないであろう人に惹かれた。

タイプは蠱惑的な子やちんまりしてかわいい子。

私はそんなタイプではなく、見込みのない恋ばかりしていた。

 

アプローチなるものも照れくさくてできなかった。

 

なのに友人との恋バナで舞い上がってはいっちょ前に想いは伝えてみたくなる。

そんな私にとってバレンタインデーは好機。

出たとこ勝負に賭けることができた。

 

呼び出したり、待ち伏せしたり

なにかとコソコソとするわりには

いつも(とはいっても2回だけだけど)友達が傍らにいたように思う。

 

2回とも「ありがとう、」から始まる優しい断り文句をもらい、

近所のシダックスに行ってはaikoを熱唱した。

1人になっても、なんで私じゃないんだろうとさめざめと失恋に浸った。

 

それでも想いを伝えるとすっきりして

それ以上は引きずらずに済んだ。

 

好きな人のタイプに近づこうともしなかった。

初めから自分はなれないとわかっていたからだ。

 

それに自分をだれかに近づけて好きになってもらったとしても

それは自分を好きになってもらったのかわからないと思っていた。

 

傷ついても自分でいたかった。

好きな人に好きになってもらうよりも、

そのままの自分を好きになってくれる人を探し続けた。