つれづれの窓から

日々かんがえたこと

ちいさな傷にも手当てを

布団の中で踵の上が染みると思ったら、小さな傷ができていた。

浅い擦り傷だったのですぐに治るだろうと

消毒だけして日々のあれこれに向かっていた。

 

数日経ち、急いで靴を履いた時にまた擦れて傷ができてしまった。

 

結構痛い。君は靴擦れだったのか。

新しい靴ではなかったので靴擦れだとは考えもしていなかった。

 

擦れると再びやってくる痛みを恐れて出先でよたよたと歩いた。

 

道で知らないおばあさんに尋ねごとをされた。

あれこれと言い訳をせず、まっすぐに尋ねて

「ごめんなさいね」と軽やかに去っていった。

 

あのように年をとりたいと思った。

 

 

帰宅して急いで手当て。

自分をぞんざいに扱っていたなと気付きながら絆創膏を貼る。

 

少しせかせかした気持ちが落ち着いたように思えた。

 

 

 

 

春の気配、上向きチューリップ

穏やかな空、スーパーに並ぶチューリップ。

春の気配が漂い始めてうれしい。

 

思わずいつもより1枚薄手で外へ。

数十歩歩いて風はまだ冷たいことに気づく。油断。

 

歩いていたら、道を聞かれた。

聞いたことがない目的地。スマホで調べたがヒットせず。

 

どうしようかと思っていたら

ちょうど付近に住まわれているであろう方が現れ、ひょひょいと解決。

 

暮らしの中で積み上がっていった知識はインターネットよりも

人を助けたりするのだな。

 

花瓶に自らの重みを任せるようにして

しなだれていたチューリップ。

太陽の光でしゃんと上を向き直していて少し驚く。

光合成の力、すごし。

 

 

 

 

 

 

 

そのままの自分で苦いバレンタインデー

バレンタインデーの思い出はいつだって苦かった。

 

なぜか明らかに私を好きにならないであろう人に惹かれた。

タイプは蠱惑的な子やちんまりしてかわいい子。

私はそんなタイプではなく、見込みのない恋ばかりしていた。

 

アプローチなるものも照れくさくてできなかった。

 

なのに友人との恋バナで舞い上がってはいっちょ前に想いは伝えてみたくなる。

そんな私にとってバレンタインデーは好機。

出たとこ勝負に賭けることができた。

 

呼び出したり、待ち伏せしたり

なにかとコソコソとするわりには

いつも(とはいっても2回だけだけど)友達が傍らにいたように思う。

 

2回とも「ありがとう、」から始まる優しい断り文句をもらい、

近所のシダックスに行ってはaikoを熱唱した。

1人になっても、なんで私じゃないんだろうとさめざめと失恋に浸った。

 

それでも想いを伝えるとすっきりして

それ以上は引きずらずに済んだ。

 

好きな人のタイプに近づこうともしなかった。

初めから自分はなれないとわかっていたからだ。

 

それに自分をだれかに近づけて好きになってもらったとしても

それは自分を好きになってもらったのかわからないと思っていた。

 

傷ついても自分でいたかった。

好きな人に好きになってもらうよりも、

そのままの自分を好きになってくれる人を探し続けた。

aikoと今まで、これから

切なさも、楽しさも、悲しさも、愛しさも

メロディーにのって自分の心のひきだしから引き出されていく。

 

皿洗いをしながら、aikoの曲をいろいろ聴いた。

 

 

aikoをはじめて知ったのは小学生のころ。

ドラマ『ホタルノヒカリ』の主題歌だった『横顔』。

 

ひたむきに駆け出していく恋心を描いた

歌詞とリズムに惹きつけられ、すぐにTSUTAYAへ。

 

やがてすぐに

今までの初回限定盤アルバムをヤフオクで探し回る少女が誕生した。

 

一番好きになったのは『二人』。

親しかった男友達に片思いをしていた。

 

聴いていると、

切なさを「わかるよ」といってもらえる気がして何度も聴いた。

 

友達に恋バナをしているときとは違う、

心から感情を直接引き出してもらっている感じが心地よかった。

カラオケで歌うと、切なさを叫べた。

 

あれからいろいろな人の歌を知ったけれど、

どうしてもストレートに感情をのせて歌いたくなるのは、aikoだ。

 

 

時が経って変わったこともある。

 

歌詞を聴いた瞬間、

少しヒヤッとして「これ、私のことだ」と思う曲が変わったのだ。

 

それにはやっぱり傾向があって、

曲を通して自分は変わったのだとしみじみ感じる。

 

もう、ある人のことばかり一日中考えたりしないけど

大人なりに日々のシアワセや人への愛しさを感じていきていきたい。

 

何事もなく楽しく過ぎて行く日々を

つまらないと吐いたあの頃のあたしに

逢えたなら必ず言いたい 

楽しい事なんてこの世には死ぬほど沢山あるのよ

だから笑うのもっと笑って逢いに行こう

 

aiko『未来を拾いに』(作詞:AIKO

 

自炊と胡蝶蘭

近ごろ、自分のために料理ができるようになった。

手の込んだものではない。

簡単なものだ。

 

それでも、自分のためにあたたかなものをつくると心地いい。

 

よくやった!でかした!という、肯定的な感情と

あたたかさが入り混ざり、気持ちが落ち着く。

 

寒い日は生姜を入れてやると自分が喜ぶ。

 

そういえば、

はじめて胡蝶蘭のつぼみを見た。

下向く様子はまるっこい実のようで愛らしい。

 

 

君をのせて

今更ながら気づいた。

ラピュタの『君をのせて』が好き。

 

特に「母さんがくれた あのまなざし」で思い描く情景は

きっと聴く人それぞれで違うんだろうけど、

「まなざし」の印象自体はほとんど同じなんだろうな。

 

「あの」という言葉で過去の記憶を

自然と思い出させているのもあると思う。

 

 

時代や人によって背景は変わるけど

変わらない1つのものを歌詞に込めると

ずっと愛され続ける歌になるのかな。

 

冷凍の中華がゆを間違えて

ごはんにかけた今日、考えていた。

ヘアブラシの手入れ

自分が使っているものを手入れすることは

自分を大切にすることにつながると思う。

 

 

普段は慌ただしかったり、疲れていたりで

なかなか手が回っていなかった

ヘアブラシのほこりが気にかかり、掃除を決行した。

 

メイクブラシを洗っているときに、ふっと思い出したのだ。

 

やる気を引き上げると

引き出しにしまっていたブラシクリーナーを取り出した。

クリーナーには、Lの形をした針金が何本かついている。

 

目を凝らしながら熱心にほこりをかきだす。

 

何度もやっているうちに

すっかり夢中になって

頭の中で考え事をしながら手を動かした。

 

完璧ではないけど、そこそこ綺麗になって満足。

 

一連を済ませ、

整えられたブラシたちを見ると

お風呂あがりのような爽快感に気づいた。